(2023年4月11日更新)

脱退一時金とは

脱退一時金とは、日本で年金保険料を払っていたものの、日本の年金を受け取る見込みが全くないため、その保険料を外国籍の方に返金する一時金のことです。日本の老齢年金は10年加入していないと受け取る資格ができません。よって10年も日本に住まずに自分の国に帰るという外国人の方のために、保険料掛け捨てを防ぐためのしくみです。当サイトでは、会社にお勤めで厚生年金・健康保険に加入していた方がほとんどのため、主に厚生年金に関する脱退一時金の手続きをサポートしております。

特に2021年4月から最大60か月(5年)分の保険料が戻ってくるようになりました。本人が支払っていた掛け金は最大で全額がかえってくることになります。それまでは3年を超えた加入分はかえってこない(掛け捨てになっていた)状態だったので、とても大きな改正です。例えば技能実習を1号、2号、3号を帰国することなく通しでやった場合でも全期間が対象になります。(これまでは再入国方式を選ばなかった場合最高3年分までしか脱退一時金の請求ができませんでした)→詳しくはこちらをクリック(日本年金機構のホームページへ)

さらに、2022年5月より、勤めていた会社に企業型確定拠出年金という仕組みがあった場合、ご自身が支払ってきた掛金に対応した分が、脱退一時金として受け取ることができるようになりました。

サポート内容

1 脱退一時金請求手続き代行一式

脱退一時金に関する以下の項目のサポートを行っております。

  • 請求書作成代行
  • 添付書類集め
  • ご本人(お客様)に行っていただく作業の説明とフォロー
  • 請求書類に不備があった時の対応・フォロー
  • 源泉徴収された分の還付手続き
  • その他ご希望に応じて

一式をサポートいたします。なお当サイト担当は、日本年金機構相談窓口で脱退一時金に関するお問い合わせを担当していました。

2 請求手続き一部代行

脱退一時金の請求は自力で行うことは十分可能です。問題は不備があった時です。

不備があった場合請求書に書かれた住所に手紙が送られます。ただしまずそれが届くかどうか?(割と届きません)

届かない場合でも、日本年金機構に問合せれば不備の理由はある程度分かります(その問合せの受付を以前しておりました)。ただどう対応すればいいか、こうしたやりとりに慣れていない方だと難しい場合があります(日本語もある程度できないと難しい場合があります。今は通訳サービスが充実してますが)。また手紙が届いている場合でも、やはり書かれた内容が理解できない場合は問合せることになり、結局は同じ話になります。

こうした年金機構とのやりとりを担当いたします。もちろんその後の手続きをお任せいただくことも可能です。

現在日本年金機構では、不備があった場合の書類も、代理人あてに送付することを認めておりますので、社会保険労務士などの代理人を指定しておかれた方がお手続きがスムーズに進みやすくなります。

3 そのほか帰国時に必要な手続き

例えば、市役所などで住民票を抜く手続きなど、帰国時に必要な手続きについてご希望があれば、そのおてつだいをさせていただきます。詳しくはご相談ください。

ご相談からの流れ

1 ご相談
初回のご相談は無料です(50分程度)
2 詳しくヒアリング
正式なご依頼後、詳しく状況・ご要望などをうかがいます。また出国前であれば、この時点で注意しておいてほしい点をご案内いたします
3 書類作成、日本国内での手続き、集めていただきたい書類のお知らせ
ヒアリングでうかがった内容をもとに、①書類作成 ②国内で未処理の手続きがあればその代行 ③お客様ご自身でご用意いただきたい書類についてご案内いたします
4 請求
上記3の作業が一通り終わった後、日本年金機構に請求をします
5 支払い決定
お客様のところに、①決定通知が届き、②指定された銀行口座へ振り込みがされます。ただし所得税が源泉徴収されているので、本来の金額の80%です
6 源泉徴収分の還付請求
納税管理人として、当サイト運営オフィス(オフィスあるぷす)が還付請求をします。還付されたお金は、オフィスあるぷすに支払われます
7 還付された源泉徴収分を送金
還付された源泉徴収分からオフィスあるぷすでいただく報酬分を引いた金額をお客様に振り込みます。これで以上となります

料金

料金備考
請求手続き代行一式脱退一時金の10%または5万円の高い方源泉徴収税額分(20%)から差し引き、残った分を送金いたします
請求手続き一部代行(不備対応以降)脱退一時金の8%または4万円の高い方源泉徴収税額分(20%)から差し引き、残った分を送金いたします
そのほか帰国時に必要な手続きご相談で内容によって異なるため

よくあるご質問

どのような不備が多いですか

不備にもたくさんの種類がありますが、①そもそもすべての書類を提出していない場合 ②住んでいたところで転出の手続き(住民票を抜くという表現をよく使います)をとっていない場合 ③指定された銀行が振込先として不適当である場合 ④申請書に書かれたお名前などが公式のご登録と不一致など(ローマ字表記の不一致)などがあります

100%返金されず、20%引かれるのはなぜですか(20%の源泉徴収ってなんですか)

厚生年金の脱退一時金の場合、その約20%が所得税として源泉徴収されます。ただし必要な手続きをとれば全額返金されます。そのためには納税管理人を指定していただく必要があります。詳しくはご相談ください。